ゲッツ & ジルベルト - イパネマの娘

この記事を書いているのは2016年夏、リオのオリンピックが始まった頃である。
スポーツを通じて各国が健全に競い合い、交流を深めるという素晴らしいお祭り・オリンピック。
主催国ブラジルらしく、今回の開会式は陽気でエンタテイメント性の高い内容であった。

せっかくなので、ブラジル音楽について少し振り返ってみたい。
ブラジルには多種多様な音楽があるが、中でも世界的に馴染みが深いものの一つがボサノバだ。
既存の型にはまらない、「新感覚」な音楽が模索し続けられた領域。
ゆったりとしたリズムとおしゃれなハーモニーが特徴的だ。

そうしたボサノバの中から一曲だけ選ばないといけないとすると、やはりこの曲しかない。
定番中の定番、「イパネマの娘」である。
この曲だけでブラジル音楽の全ては語れないが、間違いなく大変重要な曲である。

「イパネマの娘」は、1960年代に以下のチームにより作られた。

作曲:アントニオ・カルロス・ジョビン(ボサノバの中心人物、代名詞)
ギター:ジョアン・ジルベルト(ボサノバ・ギターの第一人者)
テナーサックス:スタン・ゲッツ(ジャズの重鎮)
ボーカル:アストラッド・ジルベルト(透明感があり素直な声が特徴的で、当時のジョアン・ジルベルトの嫁さん)

今となっては錚々たるメンバー。ボサノバの歴史を作ったレジェンド様たちである。
やがてグラミー殿堂入りも果たしたこの曲は、色々なミュージシャンにより数多くの形で今なお演奏され続けている。
しかしその大衆性に反して、一度聴いただけでは歌う難易度が高い曲でもあるかもしれない。
さりげなく続く移調などにより、ふわっとした感じになるのですね。イパネマの美人と同様、つかまえるのに一苦労するメロディライン。

これを聴き、そして歌え!

アーティスト: スタン・ゲッツ、ジョアン・ジルベルト、アストラッド・ジルベルト (Stan Getz and João Gilberto feat. Astrud Gilberto)
タイトル: イパネマの娘 (Garota de Ipanema/The Girl from Ipanema)

この曲を聴き歌いながら、平和なイパネマ海岸にいる小粋な娘を想像し、平和なオリンピックの成功を願い、ひいては平和な全世界の実現を祈ろう。

2016-08-07 Bossa Nova Trackbacks::0 Comments::0

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