寺尾聰 - 出航 SASURAI

よ~し、アイドルの次はこれを聴け!

アーティスト:寺尾聰
タイトル: 出航 SASURAI

Re-Cool Reflections - 寺尾 聰

寺尾聰といえば「ルビーの指環」があまりにも有名なので、まずこの曲の話から始めざるを得ない。
日本の歌謡曲史上、屈指の大ヒット曲でありレコ大を始め数々の栄誉・記録に囲まれている。

特に衝撃的なのは、当時のテレビ番組「ザ・ベストテン」の中で12週連続第1位という前人未到の記録を打ち立てたことである。当時はこの記録樹立を日本国全体で見守った。この煽りを食ったのが、当時敵なし・天上天下唯我独尊状態であった田原俊彦と松田聖子である。彼らは当時のシングル曲が1位になれず、連続1位の記録が消えてしまった。特にトシちゃんの「悲しみTooヤング」はよい歌謡曲だった(「ザ・ベストテン」でもかなりの高得点で「ルビーの指輪」と争い、敗れていた)ので個人的には複雑な心境であった。このツートップ・アイドルを中心に回っていた当時の芸能界で、「ルビーの指環」がこの長い間トップを維持したのは快挙である。というか、今にしてみればポジショニングの勝利だったのかもしれない。数々のアイドルが短い回転期間で新曲を投入することで、個々のアイドルのファン層が細かく分断されてしまった中、アイドル路線と正反対に位置する寺尾の曲は一発屋ながらも広いファン層から骨太に支持された。カラオケでの歌いやすさも功を奏したのかもしれない。

さて、寺尾は「ザ・ベストテン」でもう一つの大きな記録を打ち立てていた。それは、「同一アーティストの3曲同時ベストテン入り」である。ここで「ルビーの指環」、「シャドーシティ」とともにランクインした地味な曲がある。

それが、この「出航 SASURAI」である。

出航はわずか1週でランク外になってしまったので、おぼろげに覚えているのみという人も多いのではないだろうか。しかし、すぐに消えて忘れ去られるには本当に惜しい曲である。寺尾自身、「ザ・ベストテン」の番組中でこの曲が最も気に入っていると明言している。

「生きてゆく道連れは、夜明けの風さ」

この曲を聴けば、必ずほろ酔い気分で夜風に当たってみたくなる。
旅に出る男の哲学を、寺尾が低中域ボーカルでさりげなく歌い上げる渋い曲である。
こういう年の取り方ができればカッコいいが、、、という気分に少なくともさせてくれる。




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2011-03-05 Japanese Trackbacks::0 Comments::0

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