川江美奈子 - 孤高の君へ

今日は「MUSIC ∞ CLIPS 〜音楽映像工房〜」というイベントに行ってきた。

出演:武部聡志、前嶋輝、清水康彦、川江美奈子
場所:六本木ミッドタウン
http://www.cofestapao.jp/details/takebe/index.html

おとぎくは映像制作の世界に詳しいわけでは全くないのだが、今日は武部聡志目当てで行ってきた。武部聡志は本ブログの前記事で紹介した、種ともこのデビューアルバムのアレンジをした人である。あのアルバムには本当にお世話になった。

イベント内容は、川江美奈子の「千枚の手のひらを」という曲にビデオクリップをつけるというもの。曲はピアノ弾き語りのやさしく力強いものであり、私なりの解釈としては「愛の永遠の循環性とユビキタス性」を1000枚のイチョウの葉になぞらえて語ったものだ(合ってる?)。この曲と出会えただけでもイベント参加の価値があった。ビデオクリップには、映像クリエイターのプロである清水康彦と日本工学院の学生5チームより合わせて6作品が披露されていた。おとぎくは遅刻したためこのうち2作品のみを観賞。

今まで映像クリエイターの視点を意識して見ることはあまりなかったのだが、清水康彦の仕事はさすがプロとして名を馳せていると思わせるものであった。黒のバックにピアノを弾く川江の映像にイチョウの葉が数枚ヒラヒラ落ちてきて、ピアノの動きにシンクロして舞う。例えば「目配せして」という歌詞のところでイチョウの葉も目配せするような動きをするなどである。そして曲がだんだん盛り上がり、サビの転調の冒頭でようやく頂点に達する瞬間に今まで黒だったバックが一気に明るい白に変わり、無数の葉がゆっくりと空から舞ってくる。いや~見事としか言いようがなかった。イベントでは清水自身が「まず曲を聴いて、テーマを確定させてから作品を作る」と言っていた通り、この映像は曲ができた時点であらかじめ運命として決まっていたのだ、と思うしかないような必然性すら感じる出来であった。

さて、日本工学院の学生チームの中で最優秀賞を獲得したのは高橋さんという女性だった。6名で3週間かけて制作したというその作品は、手作りの紙細工や模型などを用いたもの。この作品を武部のピアノ、川江のボーカルの生演奏と共に観る事ができた。曲としてのトーン(=イチョウの優しい雰囲気)と、紙細工などの映像としてのトーンがうまく合っていたの加え、歌詞で出てくる「少年」や「おじいさん」などが紙細工で具現化されたためにストーリーがより視覚的に伝わってきた。また、オリジナルの曲には出てこない「猫」が映像に出てきたり、イチョウの葉の代わりに雪の結晶が空から落ちてくることも印象的であった。確かに原曲に100%忠実ではなく疑問点も起きてしまうのだが、提示された曲のコンセプトを受け継ぎ、独自のアイデアにより引き延ばす形で世界観を広げ、映像側から曲側へ別提案をするインタラクティブさに斬新さを感じた。

武部は「プロとアマの違いは、アマが自分のやりたい世界が前に出てしまうのに対し、プロはみんなが見たいものを創ることだ」という趣旨のことを言っていた。こういう先輩方の胸を借りながら若いアマの皆さんが今後どのような作品を見せてくれるのか、楽しみに待ちたいところだ。

というわけで、、、(長かったが)今日はこれを聴け!

アーティスト: 川江美奈子
タイトル: 孤高の君へ

LIFE375 - 川江美奈子

同イベントで最後に演奏されていた曲である。
イベントのテーマの「千枚の手のひらを」もよかったが、この「孤高の君へ」もしびれた。

「マラソンのコーチはランナーに対して直接触れたり代わりに走ってあげることはできない。
でも、僕は君が決めたゴールの前で、必ず君を待って立っている」という曲。




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2011-03-06 Japanese Trackbacks::0 Comments::0

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