THE BOOM - 暁月夜~あかつきづくよ~feat. 石川さゆり

今日は銀座・スバル座で「津軽百年食堂」という映画を見た。

東京に出てきた若者が、故郷・青森県の弘前市で百年続いた津軽そば屋を継いでいくまでの恋、家族、故郷などを描いたストーリー。
オリエンタルラジオや福田沙紀などが好演している。青森の映画ということもあり、収益の一部が日本赤十字社に寄付される。

でも「津軽百年食堂」って聞いたことないですよね?あまりにも知られてなさすぎる映画だ。日曜、しかも封切り2日目だったというのに、映画館に入っていたお客さんはたったの 20名程度。対照的に、原宿で開催されたジャニーズの募金イベントの来場者数は3日間でなんと 39万人。午後原宿にいたときに4時間待ちと聞いた後だったので、余計にこの映画のニッチさを感じた。

しかし、その分ひっそりと心温まれる映画だった。おとぎく自身は青森や東北に今までほとんど縁がなかったのにも関わらず、かなり感情移入して観ることができた。これは地震のせいだけではなく、ある種普遍的なテーマを扱っているからだろう。明治時代のそば屋創業者の恋物語をフラッシュバックさせながら、現在の主人公の同時進行形の物語とのつながりや相似性をほのめかす。歴史の中で人の絆により築かれたものが、現代にも糸のようにつながっていることを見せてくれる。

これは観客自身にも向けられるように感じられる。つまり「自分」が生きているもっと以前から、「自分」と同じような物語は存在し続けたのかなーとか思わせる。その上で、どこか遠くに出てきて持ちうる肩こり感覚をマッサージしてくれる。これは特に青森や東北出身者に限らないだろう。元の場所に戻る戻らないは個人の判断だが、津軽の物語というフィルターを通して、観客それぞれのルーツの再確認を少なくとも促し、未来に対してどんなバトンを渡すのかも考えさせてくれるかもしれない。

その他、この映画をより楽しめる3つの小ネタご紹介:

小ネタその1:津軽そば
映画のメインテーマ・津軽そばが旨そうに描かれているので、観終わると必ず本物が食べたくなる。
そこで直行したのがここ青森のお台所 わのみせ(青森にあるわけではないが)。
スバル座のある有楽町から新橋まで JR で一駅いき、汐留口を出て30秒。
津軽そばを注文したがうまかった。

小ネタその2:桜の写真
ネタばれになるのであまり多くは語らないが、作品中で一つの重要な役割を持つ。その一枚の写真がものすごく奇麗だった。映画全体でも桜は美しく映されており、大きなスクリーンで観る価値あり。4月末から現地で開かれる「弘前さくらまつり」での桜も見事なものだろうと想像できる。

小ネタその3:お楽しみ袋
今日、スバル座では映画入場時に袋をくれた。その中には「弘前城400年祭・青森県産りんごジュース」や「弘前市のせんべい」、ロケ地マップ、弘前カクテルガイドなどが入っており、上映前に青森トレビアができることもかなりお得感がある。

そういうわけで、この上質な映画を観よ!そしてこれを聴け!

アーティスト: THE BOOM (feat. 石川さゆり)
タイトル: 暁月夜~あかつきづくよ
暁月夜 〜あかつきづくよ〜 feat.石川さゆり - 暁月夜 〜あかつきづくよ〜 feat.石川さゆり - Single

テーマソングであるこの曲は、映画の「付け足し」ではなく本物の良曲。
あの「津軽海峡・冬景色」の石川さゆりとコラボしているのがいい。
日本の祭りのような演歌的メロディを現代っぽくアレンジした曲調に、男と女がコブシを効かせて詩を詠み合うようなデュエット。
(映画ではなぜか THE BOOM のみの録音が使われている)

♪ 春も夏も秋も 白く染まる冬も
♪ あなたの知らない道を探して

♪ 朝も昼も夜も 暁月夜も
♪ もう一度めぐり会う旅に出る




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2011-04-03 Japanese Trackbacks::0 Comments::0

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