種ともこに会えた話・その3 (種ともこ - あなたが好き)

「エレベーターピッチ」という言葉があるようだ。ある日ばったりエレベーターなどの場所で社長や重要顧客、キーパーソンなどに会った時に、30秒そこそこの時間で最も大事なことを最も効率的に伝えなければならない。その時のための準備や実行を指す。

おとぎくはとうとうエレベーターに乗り込み、種ともこに話しかけた。

演奏後の彼女はもう帰る直前のようで、東京倶楽部の出口付近に立っていた。そこに駆け寄るおとぎく。最初の第一声をよく覚えていないのだが、確か「すいませ~ん」。種ともこがこっちを見て会釈。ステージから群衆を見るのではなく、個人としてのおとぎくを認識した記念すべき瞬間だ。さっき買っておいた CD にサインしてもらい握手。

種ともこはごく自然に気さくに振舞ってくれたのだが、こちらはエレベーターピッチどころかその場で思い付いたままにアドリブでしどろもどろに話していたような気がする。要は「あなたの音楽をとても敬愛しています。これからも頑張ってほしい」ということを伝えたいつもりだったが、果たして伝わったのだろうか。いや、結構ぎこちなかったものの絶対に伝わったはずだ。ファン冥利につきる貴重な経験である。

ちなみに、種ともこにも直接お伝えしたのだが、過去の廃盤となった名曲はできるだけ復刻してほしいと思う。例えば「マーメイド・イン・ブルー」のシングルバージョン(A面、B面両方)や「ラビリンス」の12インチシングルバージョンなどは、世の中に残さねばならない作品だと思う。レコード会社や関係者の方、もしご覧になられていたらよろしくお願いいたします。

今回種ともこに会って話すという最低限の目標は達成できて満足なものの、エレベータピッチ的なものの難しさをあらためて思い知った。あらかじめ台詞を作っておいたとしても、実際にはどれぐらい時間が取れるかも分からないし、その瞬間がいつになるのか読みにくいし、相手の出方や表情などでも局面は容易に変わる。準備段階での会話の目標の明確化や複数のシナリオの想定と、実行段階での柔軟な対応などが重要だ。

ともあれ、単なるバカファンとの会話に付き合ってくれた種ともこ様、ありがとうございました。引いてなかったことを祈ります。

ということでこれを聴け!

アーティスト: 種ともこ
タイトル: あなたが好き

♪ あ、なーたーがすきー
(ド、ラーソーミソラー)

新曲。次のアルバムに入るとのこと。

ライブでは、このフレーズを種ともこと観客が交互に歌う。
つまり、種ともことファンのバーチャル相思相愛ができる曲である。

あの独特の声がまたライブで聴け、さらに会話までできてハッピーな春の夜だった。

(おわり)

2011-04-19 Japanese Trackbacks::0 Comments::0

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